飲食店のMEO(Googleマップで自分の店を見つけてもらいやすくする取り組み)の悩みの多くは、特別な技術ではなく「登録を済ませる・情報を最新に保つ・口コミに返信する」という無料でできる基本に答えがあります。当社(株式会社OX)が2022年以降に受けたMEOの相談は約500件で、うち約300件が飲食店からのものでした。この記事では、その中でよく出てくる相談5つと、それぞれの「今日からできる答え」をまとめます。

並びは「登録から運用へ」という順で、相談の多い順ではありません。

ノートを広げて打ち合わせをしている手元

そもそもMEO対策に意味はあるのか(調査の数字で確認します)

「Googleマップの対策なんて意味があるのか」という疑問には、公開されている調査が2つ答えになります。

  • 飲食店の経営者・運営者396名への調査では、効果を感じている集客手段として「Googleビジネスプロフィール」と「Instagram」を挙げた人が最も多く、どちらも41.7%でした。グルメ予約サイト(36.1%)や自社ホームページ(25.5%)を上回っています(出典:シンクロ・フード「飲食店における集客の現状に関するアンケート調査」。2022年12月〜2023年1月実施・飲食店ドットコム会員396名。うち約7割は1店舗のみを運営)
  • お客さん側の調査でも、約7割が「口コミを読んで行動を変えた」(行く店を決めた・避けた)と答えています(出典:株式会社mov「口コミラボ」の消費者調査。2023年5月実施・996名。リンク先は口コミラボの記事を転載しているページです)

どちらもこの記事(2026年9月)から3年前の調査です。当社が探した範囲ではこれより新しい同種の調査が見つからなかったため、そのまま引用しています。現在の状況とは差がある可能性があります。

2つを合わせると、Googleマップと口コミは「店側が効果を実感していて、お客さんの行動も実際に変わっている」ところだと言えます。ここから、よくある相談5つを見ていきます。

相談1:口コミにどう対応すればいいか分からない

低評価がついた、返信の言葉が思いつかない、そもそも返信すべきか。この3つが多い相談です。

答えは3つあります。早く返す。内容に触れる。低評価には謝罪から入る。返信は投稿者への連絡ではなく、これから店を探す人全員への掲示物だからです。具体的な文面は口コミ返信の例文30にあるので、店に合わせて言葉を差し替えて使ってください。「口コミで割引」のような見返り付きのお願いはGoogleのポリシーで禁止されている点だけ注意が必要です。

MEO対策について無料相談する →※当メディア運営者(株式会社OX)の製品です

晴れた日の店先のテラス席。グレーの丸テーブルと木の椅子が並び、石畳に木漏れ日の影が落ちている

相談2:順位が上がらない・地図の枠に出てこない

「地図の枠」とは、Googleで地域名を付けて検索したときに、地図といっしょに3件だけ表示される枠のことです。

Googleはローカル検索(地図や「近くの店」を探す検索)の順位を関連性・距離・知名度の組み合わせで決めていると公表しています。

  • 関連性 … 検索された言葉と、店の情報がどれだけ合っているか
  • 距離 … 検索している人から店までの距離
  • 知名度 … その店がどれだけ広く知られているか

(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」)

このうち「距離」は店の場所で決まるので、店側には動かせません。動かせるのは、プロフィール情報を埋めて最新に保つこと(関連性)と、口コミを集めて返信すること(知名度)です。また、順位は測る場所で変わるため、「上がらない」と感じたら、まず同じ条件で記録することから始めます。無料でできる測り方は順位チェックツールの比較にまとめています。

相談3:何から始めればいいか分からない

すべての出発点はGoogleビジネスプロフィールへの登録です。ここが済んでいないと、投稿も口コミ管理も順位の計測も始められません。登録済みなら、営業時間・住所・電話・写真・メニューの5点を最新にするのが次の一歩です。仕組みの全体像はMEO対策とはで、飲食店の例で説明しています。

相談4:費用がいくらかかるのか分からない・業者選びが不安

当社が公式サイトを実際に調べた範囲では、自動化ツールは月1,500円前後から、代行会社は月5,000円からありました(2026年9月時点)。月額では3倍ほどの差ですが、1年の総額で見ると13倍ほどまで開きます(代行とツールの費用比較で比べた6サービスでは、いちばん安いツールが年18,000円、いちばん高い代行が年237,600円)。金額だけで選ぶと、必要な機能が別料金だったと後から分かることがあります。「何を任せたいか」を先に決めてください。機能で比べたい場合はMEOツール6サービスの比較をご覧ください。

料理が並ぶテーブルを、両手で持った黒いカメラで真上から撮っている手元

相談5:投稿や写真の更新が続かない

開店当初は更新していたが止まってしまった、という相談です。続けるコツは、頻度を欲張らないことです。週1回でも「止まっていない」ことのほうが大事です。「ランチの写真を撮ったら、その場で投稿する」のように、すでにある作業と一緒にしてしまうと続きます。それでも手が回らないときに初めて、MEOツール6サービスの比較で紹介しているような自動投稿のツールや、代行にお金を払う段階になります。

まとめ

相談の多くは「登録を済ませる・情報を最新に保つ・口コミに返信する」という無料でできる基本に答えがありました。業界の調査でも、飲食店が効果を感じている集客手段として最も多く挙がったのはGoogleビジネスプロフィールとInstagramで、どちらも回答者の41.7%でした(2022年12月〜2023年1月・シンクロ・フード調べ)。そのうえで手間を減らしたくなったら、代行とツールの費用比較を見てから道具や外注を選んでください。